今日は仕事から帰ったらNHKでオペラ「フィガロの結婚」があっていた。キャストはほとんどイタリアの歌手。さすがに動きが自然で観ていてとても楽しかった。日本人が演じるどうしてもとってつけた印象なんだが、そう感じるのは私だけだろうか。とにかく懐かしくて鞄を置いてそのままソファの上。下の子を抱いたまま寝かしつけ、上の子におやすみのキスをしたのも覚えてない。帰宅して服も着替えずに4時間近く23時頃までTVの前に座ってしまった。このオペラでは私自身これまでに伯爵夫人とケルビーノ(小姓)の二役を演じたことがあり、はまり込んで観てしまったのも無理はないんだが・・・とても懐かしかった。客観的に舞台を観て改めてモーツアルトの凄さを感じた。このオペラは人間そのものをそのまま表現しているというか。いつの時代もどこの国も考えることは同じ。女性がいて、男性がいる。単純だがそれが生きることの基本なんだなぁと。この不況に陥った今人々の病んだ心を救うもの、人々が必要としているものそれは「単純に感動するもの」ではないかと思う。単純って結構難しいなぁ。なんて思う今日この頃です。