出番までの時間は3時間あった。余裕なはずだった。楽屋でピアニストの先生と楽しい語らいや、GPの録音を聴きながら楽譜をみたり、、、していると、
うそ!!なんと開演前、10分ではないか!!!
もちろん着替えてないし、髪の毛も上げていない、ツケマもまだ!
ヤバイ!!!
私は「第2ステージ」が出番なのでプログラムを見ると、まだま~だ先~な気がしていたが、よく考えると開演後25分が私のステージだったのだ><数分押しで開演・・・てことは、え~と。あ~あ。急げ!!
何が大慌てだったかと言うと、昨日のドレスは一人で着れないのです。後ろが紐なのでどなたかに締めあげて(笑)いって頂かないといけない。
でもって紐を締めあげて、、、(^_^;)下さるピアニストの先生は後10分で行っちゃう。
私は出るまで、今が開演前10分、開演後20分、で、トータル後30分あるとしても、
先生は、
5分前には舞台袖に行っちゃう、ひえ~~~~^^!
「ちょっとちょっと待って下さい、これだけはやって行って下さい!!!」
と、よいしょよいしょと、お手伝いして頂き、なんとかかんとかぎりぎりセーフ。
やった!紐完成!
「じゃ、後ほどステージでね!」 と行ってしまった・・・
し~ん・・・
と静まる楽屋、不安になる。間に合うか!?
で!! 髪の毛は!!
上げて、、、付けて、、、止めて、、、いろいろして、
冷や汗と実際の大慌てでの汗で、どっちにしても汗だく (w>ω
よし!できた!
具合を写真で見てみる余裕まで(笑) あと、髪をちょっと直して。
レッツGO☆だ。
今日の会場
お客さんは入っているのかな?
なんて考える暇もなく、
行ってきます~♪
18時18分。20分過ぎが私の出番。
後はスタッフの人達に心配かけないように、袖近くで、暗譜の確認。
しら~っと、何事もなかったかのように出てきて歌ってます(^..^)
取り合えず無事、ステージ終了、
見事に満席でした!!
よかった・・・ 2階席の両端、隅々までびっしりの顔・顔・顔。
温かい雰囲気だ。自分的には一曲目と二曲目の合間をもう少し多めにとれば良かったかな、と反省。
テンポの速いイタリアものから日本歌曲へ続けるには会場も、自分の身体ももうちょっと時間が必要だったと、初めの1小節目で感じたから^^;
さてなんとか無事に終えられて、
楽屋に戻ってふ~~~~~~~~っつとひと息ついているとお客様。
みなさん、スリムなんです・・・羨ましい限り!
「いや~でも、白川さんは、ぽっちゃりしていて見ていてきもちがいいわね=~」
「・・・・」 えっと。。。 (・_・ )( ・_・)
ビミョ~~~~~な感じでの、褒め言葉!?
と、とらせていただきました。
その「西南女学院の創立90周年の記念演奏会」
での出番は、無事に終了☆
さて、そして、休憩を挟んで、残すステージを二つ終え、
そして花束贈呈後、アンコールに「翼を下さい」
これは本番直前に頂いた楽譜で合唱と一緒に私のソロが入るというもの。
今~私の~願いごとが~・・・かなうならば~。。。♪
と 通常通りに滑りだすので結構楽勝楽勝!?
と思いきや、合唱用にアレンジされている(やっぱり^^;)
ので、いろいろメロディーが掛け合わされたり、同じ言葉が何度もだったり?微妙~にややこしいわけだ。
あら。ちょっと危ないかしら!?
慌てて楽譜をにらむが、刻一刻と迫りくる時間に焦り、もひとつ、集中出来ない。
楽譜を持って立つのは嫌いなので、極力暗譜に努めたい。
最悪、間違う可能性が高そうならば、やむえない。さっき言われたことだし、楽譜持つか・・・と思いもしたが、お客さんは私がさっき言われただとか云々は知らないこと。
思いっきり「こっちの事情」ということだ。
やっぱり、楽譜をもつのは嫌だ。
ということで、頑張ることにした。
ステージが映るモニターを消し、部屋の音響も消し、出番までの30分間、暗譜に集中。
後は出たとこ勝負。
自分を信じて
キャッツのメンバーの前で
「翼をください」
この背中に 鳥のように 白い翼、 つけて下さい。
この大空に 翼を広げ 飛んでゆきたいよ
悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ ゆきたい
ついこの間最愛の奥様を亡くされた指揮者の完戸先生。
私も、去年祖母を亡くした、数年前は義父、、、次々と幸せの待つ光の国へと旅立っていた人達を羨ましくも思ったりする。
今の日本、 いや世界、は、一体全体、後世に残されたと尊い命へ、幸せを運ぶことができるのか、そんなことを日々考えさせらている毎日。
恐ろしい原発と背中合わせに暮らしている私たち、この曲を歌っているこの瞬間だけでも、魂が光の国を見る事ができたような、そんな気がした。
16歳の時、私に音楽を教えてくれた、人生で初めて歌心を教えてくれた恩師。
先生の指導を通して、音楽のやさしさ、強さ、温かさ、むごさ、つらさ、冷たさを知った。
青春に音楽をくれた完戸先生と
今回先生の指揮のもと歌えたことに魂が震えた。
そして、音楽の繊細さをその美しい音色で導いて下さる吉冨先生。
何十年ぶりに合う同級生達と
劇団四季に入団した、帰国最初にもった生徒さん 山本さんと。
西南女学院理事長兼、校長先生の奥様 田中夫人 (体育の先生でした)
田中先生のサポートにはいつも、感謝しています。
田中理事長・校長先生からのお心遣いにこんな素敵な胡蝶蘭を頂きました☆
玄関はまたお花屋さん状態になっていて、子供達が大喜び^0^
そしてまた
ひとつ終わり、時が確実に過ぎて行き、あっという間の来年・・・