2010年10月12日火曜日

13年間ありがとう。

今日は結婚記念日。
























知り合って2週間で結婚を決めて、早13年が過ぎた。

結婚当時は子供は作らない!いらない!なぜなら、まだまだ二人の時間を楽しみたかったから。

それに国際コンクールのAgeリミットに重なりつつある年齢でもあり、ただただ目の前の目指すものに向かいたかった。

結局、目の前にあった「自分のノルマ」を達成するのに、2年弱かかり、あっという間に結婚して3年がたった。ある時ふと思った。

(子供もできるか、できないか、わからないなぁ、もし願ってもできなかったら???)

そんな予感がよぎり始めて、急に不安になってきた。子供も考えた方がいいのかなぁ・・・、なんてそんな話を主人として1ヶ月後・・・すでに身籠っていた(笑)うそ、早っ!!

そして、私は妊娠したままコンクール、ドイツ演奏旅行という予定がどんどん目の前に迫ってきた。

でも私は子供を第一優先した。キャンセルこそしなかったが、そんな気持ちではもちろん全力投球はできなかった。

寝ても覚めても気持ちはお腹の中。食べるもの、飲むもの、すべて私のためではなく、まだ見ぬ赤ちゃんのため、だった。本当にこの小さな点のような細胞が人間になるの?私のお腹の中で!?

一日中胎教音楽を聴いて過ごす。
自分の体のなかに宿る生命が愛おしくて、他のものは何もいらなかった。

五感は研ぎ澄まされ、水の匂い、草の匂い、空気の匂いまでを感じた。

一番不思議だったのは、妊娠したことをまだ知る前に、通りの木の葉が光ったのを見た時、あ、子供がいるかな。。。と感じたこと。
あれ・・・葉っぱが光ってる・・・こんなに光ってたっけ!?
そしてその数日後、子供ができていた。

その子も、もう9歳。
今は二人目も3歳になり、そして歌を歌うことを優先させてもらえている幸せな日々。

子育てと歌を両立するには主人の絶対的な支えが必要。かなりの家庭の犠牲を理解してくれる人でなければ私は自分の道を歩み続けることはできなかった。

今は私のわがままをすべてきいてくれた主人にただただ感謝・・・

結婚とは、赤の他人と自分が理解しあって生きて行くこと。
とても一心同体になんかなれない。生まれた環境も育った環境も違うし、私たちは特に異文化同士。
だけど、お互いを尊重し合うことは何よりも大切だと思う。

意見してもいいと思う、自分の考えも主張してもいい、だってそれぞれいい大人。
でも、問題は「理解」しあえるかどうか。自分の考えを押し付けようとした時、問題が生じるんだから。

13年たって、私はこの先もこの人と一緒にやっていけるな、と思う今日。
彼は私のすべてを許してくれたから。

リーガロイヤルホテル29F
スカイラウンジ「リーガトップ」で夜景を見ながら今までの苦しみ、悲しみ、喜び、幸せを語り

考えたらこんなにゆっくり話をしたのは何年ぶりだろう・・・
本当に山あり、谷ありの人生。
だから面白い。

これからもよろしく、きっと今まで以上に大変なことが起こるのだろうけれど私はあなたを理解したいと思っている。