ヘンデル:メサイア全曲を聴いたのは久しぶりだった。何年か前にドイツ・ブレーメンのクリスマスの時期に聴いたのが最後。
新しく生まれ変わった旧厚生年金会館(北九州ソレイユホール)での公演だったのだか、なんとまぁ会場はほぼ満席!
あちらこちらで気持ちよさそうに眠っている人もいたが、これぞ、究極の癒しの時間だったのだろう。
最近睡眠の足りている私はラッキーにも寝入ることはなく、演奏に集中できた。
・・・ほんとうに心地よい時間だった・・・。
ソプラノソリストは私の大学の先輩Sさん、カウンターテノールで全国ひっぱりだこと言われるU氏表現力と高音の美しさは聴く者の心をとらえる、バスは何度か共演したことがある多々羅先生のお弟子さんK氏。はりのある声で正統派歌手だった。
コーラスも全体的に大変レベルが高く、ヘンデルの要求する音楽がうまく表現されていたと思う。
コーラスはソプラノの声が特に柔らかく、男性テナーの声がよく届いていた。あの早いパッセージを上手に歌いこなし、なかなかのテクニックを持った団体だ。
次回はモツレクのようで、今から待ち遠しい。
また癒しの時間を求めて足を運ぶつもりだ。
さて、気分もいいし、平和通で一杯やって帰ることにした。
あっちにしようか、こっちにしようか、いや日頃から気になっているあそこにしようか・・・
いろいろ迷って決めたのは一番最後の選択肢。そしてそれは間違いだった!><
はっきり言って、料理は今一、お酒の種類は少ない、ワインはボトルしかない、アンビエンテは外から見るのと大違い。
料金は高い・・・
はぁ~やっぱり知っている「あっち」の店にするべきだった・・・
絶品!とかかれたスパイシーチキンウイング、(どこが絶品なのか訊きたいほど、ただの味の濃い香辛料が降りかかった小ぶりのチキンウイングというだけだった)
いろいろたのんでみたけどどれも今一今二.
「蓮根のモッツァレッラチーズはさみ揚げ」というメニューを見つけ、チーズ好きの私の目をくぎ付けにした。よし、これを注文しよう!
蓮根の間からどんな素晴らしいチーズの食感がとろけ出るのだろうと期待を寄せました・・・
うそ、入ってない・・・どれだけ噛んでもチーズらしきものはないではないか。あるのは緑色の葉っぱ。。。風味のあまりしない紫蘇の葉だ。
すぐにお姉さんを呼ぶ。「これモッツァレッラはどこに挟まってます?」
「ただいま聞いてまいります」
.・・・・・・
「コックは確かに挟んで揚げたと申しております」
思わず、吹き出してしまった「どこからどうみてもチーズは入ってないし、食べても味がしません。これは蓮根の紫蘇はさみ揚げですよ」
というと、
「大変申し訳ありません、ただいま新しく作り上げてまいります」
作り替えるのなら残りは返そうと食べずに下げてもらいました。
そしてお勘定はしっかり、二皿分取られていて、もう文句をいう気もおこらず帰りました。
崇高な音楽に酔いしれた後だったからあまり苛立ちもせずよかったものの、これが疲れた仕事帰りだったらきっとぶちぎれていたに違いない・・・
これが
唯一残念な出来事ではあったが、10年ぶりに合った先輩と話すこともでき、午前中は年末大掃除の三分の一も済ませたし、なかなか充実した一日だった^^。