Deine Zauber binden wieder, was die Mode strenge geteilt.
は~~~~~~~~~~~!
やっぱり素晴らしい。
生きてるっていう実感。
宇宙と繋がる時間。
時空をも超え幾万人の人々が抱き合う。
この地上に魂が一つだと思っている人でさえも、柔かい翼の留まるそこで兄弟となる。
~Alle menschen werden Brueder
wo dein sanfter Fluegel weilt.~
今日は「ももちパレス」において6月2日(日)に行われる
「福岡県合唱連盟福岡支部合唱祭」の
第九(250人)の指導に行ってきました。本番はアクロス(福岡)です。数年前は400人を超えていたそうです。
指導させていただきますが、ソリストでもあります。このような機会に恵まれ、本番共にさせて頂く合唱団の方々と触れあう時間が 持てたことをとても幸せに思います。
実はNHK文化センターにて第九の教室は持っていたものの、やむを得ない事情で辞職させていただくことになりましたのでその分!?がんばりたいな!なんて思いながら向かいました。
この福岡での第九のお話は1年半前から決まっていましたのでまだまだ先のことだ、思っておりましたが、 あっというまにもうその練習日。こうやってあっという間に気が付いたら今年も全て終わってるんでしょうね・・・
実は今日は、頭痛とテンションが上がらないのと、いろいろでちょっと気分が浮かない感じでした。睡眠時間はいつも少ししかないので、週末に襲ってくれる日頃出来ない仕事や固定の仕事が山積みなわけですが、
よいしょ~~~~~~~!!!っ
と力を入れて、気合を入れて 出かけるのです。
気合を入れずに、だらだら、ぐでぐで、は~・・・、とため息なんかをつきながら、その仕事のノルマを達成しようとすると、その日一日というのは私にとって無意味な時間となり、ただ単に24時間が過ぎただけ。・・・となってしまうわけです。私が一番嫌いなことなのです。
ですが、
今日はその気合が入らない!><
よりにも寄って他の仕事ならまだしも、
「第九」の「指揮&指導」
しかも、大ホールステージ上でマイクでレッスン。
考えただけでもエネルギー消耗しそうで、、、これはいかん!と思いながらも福岡ももちパレスへ。
地下鉄の中で
あ、、、そういえば、こんな名前の友人がいるな~^^;ぷっ・・・なんて含み笑いながら「藤崎駅」下車。
あ~テンションあがらない・・・このままではマズイ。
第九の指導をされたことのある人なら、きっと分かって頂けると思うのですが、これは単なる普通の「合唱曲の指導」とは全くちがうのです。
なんというか、もの凄いエネルギーが必要なのです。
なぜって?
それは、こちらが全力で、魂を抜かれる勢いで、取り組まないと伝わらないものだからなのです。
テクニック、言葉、音楽、旋律、ピアニッシモ、フォルテ、クレッシェンドとデクレッシェンド。
そして、各パートが限界に挑む音高との戦い。
これらをどれだけクリアしていけるようアドバイスできるか。本番までに2回の指導でどこまで理解してもらうのか。
それを考えただけでまず、頭痛がひどくなり、、、テンションも下がり気味。
会場には30分前に着いたので、
絶対コーヒーが飲みたい!
と会館入り口付近を見渡しました。
和食レストランみたいなのは見えました。
う~ん美味しいコーヒー飲みたいけど、和食レストランかぁ。。。お茶ならあるんだろうけどな~。
と入りました。
丁寧な接客の男性。手打ちそば・うどん?と書いたエプロンをしていたような気がする。
「すみません、コーヒー一杯だけなんですけど、よろしいですか。」
訊いてみた。
「はいはい、もちろんです。ごゆっくりどうぞ。」
よかった~。コーヒー飲める☆!
そして10分ほど待ちました。
やった・・・!!10分待つと言うことはきっと美味しいコーヒーが点てられているに違いない。
そう思うと、さっそくテンションは上昇。単純なんです^^;
出して下さったコーヒーは想像通り香りが高く一気に癒され浄化された気分になったわけです!
ゆっくり丁寧に愛情たっぷりで、点てて下さったんだ、というのが一口頂いてすぐにわかりました♡
たった一杯のコ―ヒーが
今日の3時間レッスンのパワーをくれたわけです。
舞台の上を一人で右にうろうろ、左にうろうろ、、、ソプラノからテナー、バス、アルト と各パートのいる方へ向かって、マイクを持って叫びながら歌いながら腹筋がどうたら、こうたら、,,
ま~自分でも,よくしゃべるな~と思いながら、歩き回ったわけです。
息を吸いながらもしゃべっているような・・・?だって、しゃべることいっぱいあり過ぎるんですもの!!時間が足りないのです!!
そういえば、大学の友達に学生の頃いつも
「みゆはエラ呼吸や。。。いつ息してんの?」
と言われていたのを思いだしました^_^;
ふと時計を見ると2時間以上がたっており、慌てて休憩をとることに。
「すみません!休憩忘れてました!!」
というと
、
合唱団さんたちも
「あ、!ホントですね!要らないです!続けて下さい!」
と返して下さり、正直嬉しかったですけど、でも5分休憩をとることにしました。
合唱団の方たちと一緒に勉強しながら、今さらながら、このベートーベンの作った音楽のスケールの大きさ、ベートーベンという作曲家の偉大さを改めて実感したわけです。
音楽の輪の中に全員が入り込み、そして音楽に忠実に従うことができる為、テクニックを身につけていくわけです。
その為のテクニックだと思ってますから。(私自身も含めてですよ、もちろん)
ここに集まった方たちが第九を歌うことを目標にされるのではなく、これを歌うことによってそれぞれがこの中にある「計り知れない大きな力」を感じてもらえたら!と思っています。
この「ベートーベン第九」は
宇宙と地球と人間を結ぶ音楽です。そのスケールの大きさに改めて感激したのでした。