2013年12月16日月曜日

今日、誰か来る~?

週末になると必ず6歳になった次女が訊いてくる。「誰か」とはレッスンを受けにくる生徒さんのこと。

次女:「ママ~。ね~今、時間あるぅ? ね~暇~?」

私: 「う~ん、ちょっと難しいかな~・・・」

次女:「ね~今日、誰か来る~?」

私:「うん。1人だけね~」

次女:「ね~ね~、今日どこか行っちゃうの~?」

私:「うん、、、でも今日は早く戻るよ」

次女:「・・・・・・。」

私:「・・・どした~ぁ?」 

次女:「ね~ね~スゴロクしよ~?トランプでもいいよ~」

私:「そうだね~スゴロクは時間ないかな~・・・ トランプしよっか!」

とこんな会話が毎週末の、それも私の「仕事のない週末」の娘との会話。いつもこんな感じ・・・。
仕事のある週末はこんな会話すらできずにバタバタ家をでます。

先日あった幼稚園のお遊戯会、「オオカミと七匹のこやぎ」 、合唱、合奏と素晴らしく成長した娘に感激の涙(≧~≦)

外国で生まれて日本に来て、1歳から保育園に入れられ、3歳で幼稚園へ転入。よくここまで頑張ってきた!!といろんな思いでいっぱいになりました。

いつも娘たちとほとんど会話をする時間もない日々を過ごしていますが、それでも頑張ったご褒美は「思いっきり抱きしめること」くらいですかね。

でもお姉ちゃんはお小遣いお小遣いと自由なお金を欲しかる歳になり、日頃いろいろしてあげられない償いに(?)「頑張りました賞金」特別お小遣いをあげちゃいます。 頑張りました賞とは学校でもらう「賞状」です。

12月に読書感想文とポスターデザインで二枚の賞状もらって帰ってきたのです。家族でおもいっきり頭なでなで(笑)よ~しよ~ししてあげました。

本人いわく、後もう一つ獲りたいものがあるらしい。^0^ガンバっ!!

最近、私の部屋に入ってきては、じろじろとトロフィーや賞状を眺めて「ふ~~~ん・・・」と言って出て行きます。
お?少しはママに興味もってくれるようになったか?みたいな(笑)

子どもたちとの会話と言えば日頃は家で会話をする時間はほとんどなく:(´艸`)、いつだったかTVで夫婦の会話が一日に何時間か?とかいうのやってたけど、我が家では喧嘩を含むと夫婦の会話の方が子どもとの会話より長い。(反省~~~(≧ミ≦))

17時半に仕事から帰って、そのまま衣装を持って演奏の本番へ出たり、ホームレッスン又は、カルチャー教室への仕事へ行くので、時間が出来るのは22時。子供達は早く寝なきゃいけないのと宿題に集中などで、とても会話が少ないのです。

週末も仕事なので次女はおばあちゃまのおうちにお泊まり。

そこで知った一大事。なんとその「お遊戯会」で次女が最後「閉会式」で挨拶をするというではないか。
知ったのはお遊戯会当日の朝!

何度も娘に確認した。

私 「ご挨拶するのは何人?」

次女 「二人」

私 「マイクを持つの?

次女 「持つ」

私 「いつ言うの?」

次女 「閉会式」


ぎゃ~~~~~~~!!ちょっと!!

練習してないじゃん!!練習しなさい練習!!

「どうして言わなかったの~~!!」

ほら!こっちよ!!と家の中の階段へ連れて行く。

「え~何で階段なの~?なんで?そんなに騒ぐの~?ママ来てくれるの~?」

 いいから早く!!行くにきまってるでしょ!!

ハイどうぞ!!

こうして階段の上に立たせて数回練習して、お腹から声を出すのよ!だの、首からじゃないのよ!だのなんて朝から大~きな声で大騒ぎして、

 「知ってる・・・先生もいってた・・・」と冷静な娘。

いよいよ幼稚園。てんやわんや状態のお教室の中。

子ヤギお着替え完成~☆
 そして、合奏もとても上手にできました!
 そしてそして!いざ!!!!

わわわ~~~舞台の上~!!
幕が開いた~!!
幕の後ろ~~~ !!
パパもビデオ必死、でも人任せにできない性分の私。パパがビデオ撮りしくじってないかチェックしつつ、自分のカメラと携帯でも写真をとり、、、後腕が二本づつあればな~と思いながら^^; そして、大きな声がでるのか、セリフを間違わないのか、うまくいくかハラハラドキドキしながら、それは、それは「緊張と祈り」の大波が一度に押し寄せてきた感じでありました。

無事に幼稚園も後数ヶ月。大きく元気に・・・と行ってもらいたいが、風邪をこじらせ、中耳炎になったり、胸骨にヒビを入れたり、、、∑(*д*;ノ)

もう心配なことが多すぎます!!!  ゚(´Д` )゚

さて、12月1日に行われたワインセラーでのコンサートについて。そう言えばまだ書いてなかったな~。って思いだしました。

今回も、前回(4月)と同様1週間ほど前にほぼ全席完売し(ありがとうございます!!感謝致します!!)補助席を準備して頂き、当日を迎えることに。

こちらは通常80席用のサロンなのですが、二回とも110席ほどがでました。

会場と同時に席取りに走られていたお客様の姿は、まるでバーゲンの時の様だったと聞きました(笑)。しかしとてもエレガントなお客様方で、「静かに」「急いで」席を取られ^^, 我々はそんなことになっていたとはつゆ知らず楽屋待機をしておりました。

 そもそも今年の4月に行われた藤田卓也・白川深雪ジョイントリサイタルとしてワインセラーで開かれたのがきっかけのジョイント。クリスマスでもさせて頂くことになり、あり難いと感謝してます。

続いて来年の春4月20日(日)に第3回目が開かれます。
こちらは今年の4月の写真↓
2月にオペラ「アイーダ」公演があり、その直後に、「もう一度あの感動を」と 発起になって下さった方々により、立ちあがったコンサートでした。本当に感謝です。

前回はイタリア歌曲、オペラアリア、オペラの愛の二重唱特集、ばかりでそれはそれはクライマックスの連続プログラムでした。

今回の「Pjクリスマスディナーコンサート」は ~しっとり、楽しく、馴染みのある曲、聴かせる曲~に分けてプログラムを構成しました。

☆~クリスマスソング、リート、ウインナーワルツ、オペラアリア、オペラ二重唱、ミュージカル~☆
というプログラムでした。
 藤田卓也氏、「ウエルテル」より~春風よなぜ私を目覚めさせるのか~

コンサートの最後では、出ました!!トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」熱唱!!
 クリスマスメドレーです。
 U~とユニゾンで歌うところが多かったのですが、不思議なんです。隣から聞こえるテノールの声が自分の声の様に思えました
 それにしても、今回は本番の直前まで演奏曲目に頭を悩ませたのです。

何せ、何でも歌える藤田卓也氏、何でも弾ける吉松理恵さん、私が出したプログラム案は全部で3~4通り 全部で30曲以上?くらいかな? それをどれもOKの返事を下さるわけだから本当に
共演者として、とても信頼でき、そして安心できるお二人なのです。

お客さんの中にピアニストさんや、娘さんがプロのピアニストさんという方がおられました。その方曰く「名伴奏者とはこのような人のことを言うのです!」とのことでした。

しっかり歌い手を支えていながら、出す所は出し、引くところは上手に引かれていて、なおかつ存在感あり。そして歌い手を自由にしていた。

とのことです。まさにその通りだと私も思います!ブラ―ヴァ吉松さん!☆

コンサートを開催して下さる人たち、またお越し下さる方達に何をプレゼントしたいのか。それらの考え方意見が藤田氏とは本当に理解しあえるのです。

いい歌を!や、感動を!なんてそんなありふれたものではないのです。それは当然我々の役目ですが、私はそれプラス、

「心」をプレゼントしたい。

心をプレゼントする為には当然だけど心を持ってないとできない・・・わけですが^^;目に見えない、聞こえもしない、そして形がないもの、でも確実に存在する「心」。集まった方々が、みんなの心で溢れた空間に浸りその余韻を持って帰る。

それが私の願いなのです。

それをプレゼントするために必要な三要素。どれも大事な三つ。もちろんこれだけではありませんが。

① 「声」
② 「技術」

そして、

③ 「歌心」

全ての努力は③を表現するためだと思っています。歌心を養うためには何が必要なのでしょうか、それはわずか数年間では養われません。

何十年もかけて形成されるものだと思います。様々な時間をかけて築いた経験が積み重なって出来て行くんだろうな、と思います。

すると、その人の人生が声色になって表現され、息の流れ方、ブレスの仕方、歌詞がなくても例えば「アー」と歌うだけでも、全て言いたい事が伝えられるのでしょう。そんな歌手を目指していきたいたいですね。

さて、藤田氏はまさに、隣にいる私にピタッと合わせることができる、高い技術をもった歌手だと思います。今回の「聖しこの夜 」や「White Christmas」、「O Holy night」等はその素晴らしい例でした。

私が息を吸うと、その瞬間どのように歌い始めるかを30cm離れた空気で読みとってくれる。だから本当に安心して歌えます。

それは、一般的な「さん、はいっ!」ではなく、今から私がどのようなメロディーラインで歌い始めようとしているか、私自身も歌いながら作っていこうとしているラインなのに、それを瞬間瞬間読み取っていってくれるわけです。

お互い、ハ―ドスケジュールだったため、本番までの練習は一回でした。それでもピタッと行く理由は、彼の要領の良さ、高い集中力、頭脳、技術。ですね。

オペラの二重唱で熱唱すべきシーンでは常にアンテナを張ってくれてます(これはプロの歌い手であれば当然な話ですが、違うところはその曲の全体像を第三者として見ながら歌うことのできる人ということです。←おそらく本人はそこまで気付いていない?と思います(笑)、でもその無意識に直感で感じるいろいろが驚異的なのです)

。。。ま、ちょっと褒めすぎたかな!?

でも確実に人に感動を与えるに貴重な歌手ですね。無理をせずに全国のファンの方の為にも体を労わって、ますます素晴らしい歌手として第一線で活躍して、どんどん輝いていって頂きたいものです。

私も、生き生きと今を生きて行きたいですね!

 声という生身の楽器で人々の心を打つことができたならこれほどの幸せはありません。

そうそう!突然こんなことを思い出しました。

もう、ずいぶん前になりますが、心に残る言葉あります。
 ~ あなたのエネルギーが打ち上げられた花火となり、僕はじっとそれを眺めていた。いつの間にか眺めていた自分の魂も花火となり同じ高さから花火を眺めている・・・ ~

☆こんな芸術的な発想を持つ人に出逢えたことを心から幸せに思います。宇宙に感謝☆