という我が娘・・・
ドイツで3歳からピアノを初めた娘は6歳の時、コンクールに出ることを進められた。
そのコンクールは7歳から出場資格があり半年早いが出場してみるか、との話だった。
決まったからには選曲も慎重。チャイコフスキーとソナチネの2曲に決まりいよいよ準備にかかった。
やるからには受賞させたい。
指は結構長いし動きもいい。娘の長所は旋律をすぐに覚えてしまうこと。
短所は楽譜を読むのに時間がかかり、すぐにそれっぽくアレンジしてしまう。ことだ。
要するに指使いや、強弱を自分で楽譜をみて研究することが苦手。
6歳では仕方がないかもしれないが、、、
コンクール曲もあっという間に覚え、すぐに暗譜で弾いていた。
一ヶ月後に本番を控えたある日、私は生後数カ月の次女を腕に抱きながら特訓をしていた。もたもた弾いている娘をかなりきつく叱ってしまった><一日に4時間ほどしていたと思う。
突然、娘は胸が苦しくなって息ができないと泣きだした。声が出ない、息が吸えないという。
本当に苦しそうだ!!
驚いた私は目の前が見えなくっていた自分に気がついた。4時間もピアノを弾かせていたことに全く気がついていなかったのだ。それが何日続いていたのか自分でも覚えていない。
息が吸えなくなるほど、声が出なくなるほど、追い詰められた小さな娘を抱きしめて、
「いいよ、・・・ピアノコンクールは、やめようね・・・」
電話口の先生もとても残念な声だった。
反省~~~した・・・
私自身産後というのもあった為か?おそらく精神的にも不安定だったのだと思う。
それから4年経った今、所変わって日本にいる私たち。
10歳になった娘はやっと自分で弾きたいという様になった。
昨日、娘が弾いてくれたメロディー、なんだか素敵なメロディー♪ ~知らない曲だ。
すると、
「作曲したんだ~。どう?」
と言うではないか。
驚いた~上手に作ってある。サビの部分から作ったらしい。
今日はその曲の始めの部分を聴かせてくれた。ちゃんとサビの部分に対して平行調で作られいるのが面白い。
私は娘の弾くそのメロディーに合わせてさらにメロディーを足して二人で連弾。
Fdurで作ってあるその曲を私はG,A,H、Cと次々に調を変えて弾いて見せた。
喜ぶ娘はすぐに調性について知りたがり、黒鍵の付け方を覚えやっと理解できたことをとても喜んでいる。
本で勉強するのもよいが子供の性格によってはこうやって楽しみながらやることが大切な場合もある。
きっと楽典や音楽理論の本をひっぱってきて見せていたら、きっと彼女は覚えなかっただろう。
あっという間にそれぞれの平行調も覚えて、すでに作詞もしてあるその曲を仕上げる日も近そうだ^0^
想像力を最大限に広げる自由な発想。自然な感覚、それは子供であるからこそ豊かであるし、いろんな面において活かしてあげたい。
デザイナー?画家?作曲家!?歌手?ダンサー?設計士、建築士、・・・? 毎年変わる娘の夢(笑)
子供のもつ可能性をよく見てあげなければならない、という親としての責任を感じる今日この頃だったりします。