2013年3月5日火曜日

北九州市制50周年オペラ「アイーダ」公演における舞台裏⑤

~<アイーダ舞台裏・第5弾>~ です。

よし!とれた!スカラ座のチケット
 
ミラノ・スカラ座 開演5分前
字幕は各席についています。
 
いっぱいだ~~~^0^
「リゴレット」に行きました。感想は 私からしてみたら「お~~~!!さすが~!」
と言う感じだったのですが、
 
 H先生曰く、

「音程がX*+>!!、
技術も〇×=&!!、
声質も、%$!!・・・!!」

いやいや、でも話してるレベルが違うんですってば。声めっちゃ飛んでました!そしてジルダの細い事!!細くて素敵だな~って見惚れてしまいました。顔は見えなかったけどあれだけ視覚的に美しい体系だと声も美しく聞こえ、(いえ美しい声でした)
 ただここに居る自分に感謝でしたね。
休憩時間・・・この椅子に座ると、なぜか皆同じポーズ・・・になる。
ほら。
ね?
翌日フィオレッラさんのレッスン。
始めまして~
なんて美しい方なんだろう。ほっそ~くてナイスバディ~~~~♡
オペラ歌手のふっくら体系でなくても
やっぱり、普通に歩いてても輝くオ―ラに包まれてる感じがありますね。

レッスンスタート
「Allo~~~~ra!」(では!)
 
AAAAAAAA~~~~IIIIIIIIIIIIIIIII♪♪♪
すご・・・( ̄0 ̄)゛共鳴の一言。
なんて言う柔らかい深みのあるソプラノだろう。
いくら大きな声をだしてもうるさくない。
話す声は息の混じったややハスキーヴォイス
かっこいい (* ゚∀゚ * )

そして、
歌うと、ピタ~っ!と声帯が合って息もれは一切無くなる。
第一声から声!になっているけど、息が先に回ってきているのが良く分かる。
やってごらん。

私:「A-♪」・・・ フィオレッラ:『No!』 

「A~~~」・・・・・・ 『 nnnnn No!!』
う~ん・・・><
確かにな~・・・

違うのはわかるさ。でもどうすればいい?

いろいろ手段を教えてくれる。
わからん!

こうなったら
聴いて覚える! 
見て覚える!

その為に来てんだから!!

どうやってんのよ!!見せて!!

ふむふむな~るほど・・・
スゴイ。
これは、ピアニッシモでロングト―ンをして見せてくれているところです。

この方のピアニッシモは、弱い小さい声ではなく(当然だけど)
響きはそのままで音量だけがダウンするのだ。

わずか8分音符一拍の長さで!一瞬でフォルテからピアニッシモにするその究極のテクニック。

何度も何度も歌って見せてくれました。

私はこの数日で到底これはマスター出来ない、と実感したが、
何があってもこれを『日本に持ち帰るぞ』と心に誓って確かと集中した。

要するに腹式呼吸とやらの使い方が基本的に違うようだ。
どこからともなく現れるピアニッシモの声。それがそのまま
ポジションが太くならずにぶわ~~~~~っとフォルテになり、
それがそのまま響きの塊りになり、再びピアニッシモになってす~=っと消えて行く。

何とも言えない空気の振動を感じる。

この声を聴いていると、スコーン!と体の中に詰まっていた物が空気の圧力で
外へ飛び出すようなそんな感じをうけた。 

わかりやすく言うと耳や鼻が空気の圧力でスポっ!と一気に掃除された気分!?

発声練習を何度も何度も繰り返す。
最初は「んんん No!」 
の連続だったのがだんだん、
Si~! meglio~!(よくなってきた~)
に変わり、段々掴んでいった。

低い声では比較的やりやすいのだか、High C以上になってくると
なかなか難しいのだ。音の高さと共に息の吐き方が変わるのだろう。

とにかく、今でもこの写真をみると彼女の声が聞こえてくる。
上の声の馬力と爆発するエネルギー、そして、
何より基本だが、「リズム感」が素晴らしい。

指揮者を引っ張る音楽性。

彼女の言葉

楽曲を頭良く分析して歌うより、リズムの中にテクニックでもって
共鳴させた声を出す方が、どれだけ説得力あって、有利か。

は~い、、、それができたら・・・

ここに私が様々な氏から習った多くの言葉の中で心に残った言葉が浮かび上がる。

(ドイツ)
数百年前の紙切れ一枚の音譜に生命を宿らせる、
その中には血を流しなさい。

(ウイーン)
 歌い手にとって何が難しいって、息を吐くことよ

 (ドイツ)
声を売るのよ。気持ち良く歌おう、なら
ご趣味でどうぞ。
我々にとって声は商品なの。

そして(イタリア)で
まず第一に、女であること。


フィオレッラさんにはこれら全てが兼ね備えられていた。だから
歌詞がなくてもその意味が伝わる声なのだ。そして女っぽい。

彼女のレッスンを数回受けることができ、その声を
頭の中に埋め込んで帰国した。
さてこの日はレッスンに、アジマン氏も加わり、彼が御馳走してくれました!
 
イタリアでは僕に招待させてくれ!(ジェントルマ~ン^0^)

 ワインを注いでくださっているため(?)真剣なお顔(* ̄▽ ̄*)~゚

 あ~こんな写真みていたら、お腹すいてきた・・・

食べたい。ワイン飲みたい・・・><

さて「第6段予告」以降は習ったことの実践で、ミラノ郊外でのコンサートについてです。
 これは本番終わった時の時間。これから打ち上げでした。
もちろん夜中の・・・です。 (0時前)