18歳から今日まで私を育ててくれた人物との出逢い。この出逢いこそが私の人生を意味あるものとしてくれたものだった。
蔵田裕行先生。京都市立芸術大学の音楽学部長を務められた後、現在は名誉教授、関西二期会理事長をされている。
九州から京都へ出て、奇跡的に合格した京芸、何が何だか様子がわからないまま大学生活が始まった。両親も近くにいないし、関西弁も宇宙語の様に聞こえた・・・
始めて先生のレッスンを受けた初日のことを今でもよく覚えている。
レッスン室に入って、思いっきり緊張していた私に何か話しかけてくださっている。
(き、聞こえない・・・うそ、、、なんでこんなに声低くてちっちゃいんだ!?)
で悩んだけど、もう一度聞くことにした。やはり聞きとれなかったものは仕方がない。
「え?すみません、もう一度・・・」
すると楽譜立てのうしろに隠れていた頭をにゅ~っと出されて、
ちらっと私を見る・・・
(ひえっ!どうしよう!こわい!!)
もう一度何かぼそぼそ・・・っと言われた。
(うわ~~~やばい!!!今度も聞こえなかった!!><)
もうダメだ、と思った私は適当にイエスともノーとも答えられず、でも何を答えていいのか分からず、
えへへ、、、と笑いました。
すると今度は、バリバリのハイバリ=(ハイ・バリトン)の声でこういったのです。
「好感度NO1で合格だったぞ。イタリア歌曲集はどのくらいやったか」
好感度・・・あ、そうなんですか、ありがとうございます。よろしくお願いいたします!!
イタリア歌曲は受験で必要だった5曲のみ人様に聴かせられます、後はざっと譜読みをしたものが数曲です。そして、コンコーネ、コールユ-ブンゲンです。
京芸に合格した者の中で5曲しか知らないで入った人はまずいないだろう。音大受験を決めたのが高校3年の夏が終わったあと・・・仕方ない。
「ははは、じゃこれからやっていけばいい」
↑低くて小さい声なのに、怖くない先生なんだとこのとき、安心したのです。。。
そして1レッスンに2~3曲づつ新しいものを持っていき、それを大抵一回で仕上げていけるよう努めた。
何より大好きな歌、練習は楽しい、曲を知るのも楽しい、ピアノが弾けてよかった・・・こればかりは後で幼いころからピアノをしていたことに感謝した。
大学受験ではピアノは副科というのに、そのために毎日10時間もピアノの練習していたから、私の譜読み能力はその受験準備のときに培われた。
私の当時の声楽の音とり練習方法は、
レッスンで新しい曲をもらったらまず歌詞の意味を調べる、単語を全部書きだして。
そして一度通して全部ピアノで弾く、二回目はメロディーを譜読み、そして伴奏を弾きながら歌う。
そして立ちあがって、歌の旋律だけ歌う。
もちろん発声練習は譜読みの時はしない。譜読みが出来上がった後の練習のときは発声練習をして始めていた。
それで毎週一回のレッスンで3曲を仕上げていけるように練習するだけなので、そんなに大変なことでもなく、楽しいほうが大きかった。
卒業して、学校大好きな私は先生たちも大好き、仲間が大好き、オペラのような総合芸術の楽しさも大好きと卒業したくなかった。大学院へ進むことを決心。
そのまま蔵田先生に手ほどきを受け、外国へ。帰国してからも遠い地にいらしても師の存在は精神的に大きく、いらっしゃるだけで大きな意味を持っている。
一昨日届いた今年のイグザミナ8月号。
先生のビッグインタビューが6ページに渡って載せられていた。
この前、福岡に来られたとき、デートし損なっちゃったけどお元気そうな、この写真をみてホッ。
先生は現在の日本のオペラ界の実情を簡潔に語られていた。いい面、悪い面、改善されるべき面、変化しつつあるオペラ界。
同じ京芸の先輩の佐渡裕さんについてもたくさん書かれています。
佐渡さんの活躍ぶりは私が学生の頃から、いつも音楽学部事務室の前の掲示板に貼り出されていたのでスゴイ先輩がいるものだなぁ。と感心してましたね・・・
蔵田先生の指導は音楽を生かしてくれるレッスン。楽譜の中からその曲の持つ「魂」が浮き上がってくるのだ。どうやってその魂を抜きだすのか、、、魔法のようだ。私も今自分がレッスンする立場に立っていても、せいぜい音、リズム、声とフレージングくらいしか指導出来ないな~~~
曲のもつ魂は抜きだせない
短いレッスン時間でその曲が意味することを的確に指導されていた。
他の事はできないが私はそれをキャッチすることは苦手な方ではなかった。なんとなく、感覚でわかった。そして一度つかむと結構忘れない。人それぞれ何かひとつくらいとりえがあるものなんですよ。
その「とりえ」は自分の好きな事を徹底的にやったときに生まれるそうです。
好きな事。これは歌うこと。
そのまんまです^^;
今日は面白いパスタ料理作りました。このゴマペーストはドイツ製。
エリンギ、玉ねぎ、ピーマンと鶏肉を炒めたもにこのゴマペーストを絡めて炒め、そこにこのツイストパスタを入れたんだけど、このゴマペーストがパルメザンチーズとよくあって!
見た目より濃厚な味。
晩酌は豆腐のバター焼き。
トーフをバターで炒めて、にらを豆腐が隠れるくらい被せて、玉子を溶いたものをかけて、
昆布しょうゆをひとかけ、鰹節を振って蓋をして1分。
おっと!忘れていた!
韓国海苔~~~~!!!しっかし、韓国海苔ってなんでこんなに美味しいんだ~~~!?
本場韓国で揉みのりにして袋詰めしてもらったもの。お土産で頂きその美味しさに驚き!!
韓国海苔の揉みのり初めて食べた!
これをのせて。
絶品!「とろ~り豆腐のバター焼き」の出来上がり!
はぁ~~~今日は私のこころ発見。
この鳥のように、あと一日で飛ぶ。