今度「池坊の式典」で歌わせていただくプログラムの中に華やかなオペラアリアだけでなく、「花」にちなんだ曲も数曲入れることにした。
モーツアルトのすみれ、や日本歌曲からはさくら横丁や、くちなし、他を思案中だがふと「ひらいたひらいた」を素敵にアレンジしている曲のことを思い出し、それも含めようかなど考えている。
念のためその詩を読んでいたのだが、ある疑問がわいた。
あれ?
「ひらいたひらいた 何の花がひらいた
れんげの花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにか しぼんだ」
れんげの花というとすぐに田んぼに一斉に咲くあのれんげを思うが開いたりしぼんだりには何か深い意味を込めているのか。。。
「赤い靴」の女のこは実際に存在した子供で、異人さんに連れられて、とはただ単に異国人に売り飛ばされたわけではなく、詳しくは異国へは行ってなかったり、「しゃぼんだま」はまだ見ぬ子を生まれる前に亡くしてしまう母の心を歌っていたり、「はないちもんめ」は子買いがテーマだったり・・・
などこれらの昔の歌が、深い意味を込めているのと同じくこれにも深い裏が秘められているのかもしれないと思うと気になって仕方がなくなった。
れんげのは~なが・・・♪
「蓮華」そうか、ハスだ!
「れんげの花」はハスを指し、
「れんげ草」になると田んぼのれんげを指すんだ。
と言うことに今さらながら気がついてしまった。
たしか、子供の頃、輪になって手をつないでひ~らいたひ~らいたって歌いながら回って輪を縮めたり広げたりしながら歌った記憶がある。
調べるがこれに深い意味がこめられているという情報は手に入れられなかった。
今のところそのまま、早朝に咲く蓮の花は気がついた時には咲いている、しぼむのも夕方いつの間にか見たらしぼんでいた、というそのままの意味で解釈してよさそうだ。
以前ドイツ・ブレーメンでリサイタルを開いたときこの「ひらいたひらいた」を素敵なピアノ伴奏アレンジで歌ったことがある。
その時聞きに来てくれていた某貿易会社の社長さん(日本人)が、素晴らしいコンサートだったが、ひとつだけ、「違うな~」と感じた曲がある。
と言われた。
それは
「ひらいたひらいた」だった。
え!?あの歌は気に入りませんでしたか。と聞いたら「あれは違うだろう。。。なにがどうとは私には答えられないが、違ったな~・・・」
と首をかしげながら言われた。
コンサートを聴きに来てくださった方からこのような言葉をもらうのは本当にうれしい限り。
オペラなどというソプラノコンサートを初めて聴いたと言われていたが、率直に意見を言って下さった彼は本当に素晴らしいと思う。
気入らなかった曲、を教えてもらえることはとてもプラスになる。またその理由を自分で考えろ、という課題まで(意図的ではないにしろ)残してくれた。
気になりながらも・・・
そのまま忘れていた(典型的・・・)が、
この度ふとそのことを思い出したのだ。
そういえばその時はこの「れんげの花」がどっちであろうとあまり深く考えずに歌った気がする。ドイツにいたせいか。
アンコール曲だったのもあり、テンポよく、日本らしさが出ているメロディーラインを強調することに意識しすぎていたのだろう。
今その時に歌ったときの心境を思い出すと、わくわく、ぴかぴか歌っていたような気がする。
これはわらべうたであり、ある程度のゆったりしたテンポ感が必要である。いくらピアノがきらきらしていても歌は蓮の花を思えば少しあの時とはイメージが違った歌を歌えそうな気がする。
(行橋市南泉、亡き愛犬タロの散歩コースより)
そうこの時は夕方18時ごろ。花はしぼんでいます。。。
ちょっと気持ち悪いけど、、、蓮の花の中 (かなり気持ち悪いかも・・・)
ここの部分はお菓子になるんです。「はすの実」~台湾土産~たまたま今日、頂きました!
すごい偶然。ちょうど蓮について考えていた日に台湾土産に蓮の実をもらうなんて・・・
味は甘納豆のような栗のような香りが口のなかに一瞬広がる。
その後独特の後味が残るが「泥」の中に咲くこの美しい花は、この後味でもってその生い立ちを匂わせるような、そんな複雑なお菓子です。