2013年3月29日金曜日

私に与えられている課題?使命?・・・ってなんだろう

私は何をするためにこの世に生まれてきているのだろう。

・・・こんなことを問う余裕が出来た第5週目。

そうなのです。月の第5週はいろいろな予定を調整する為にあるのですが、今月は運がよく3日自由な日(金、土、日)が第5週にあたり、少しチャージできそうです。

もうすぐ新年度が始まります。

4月。

いや~なかなか私が目指すものは手に入らず、そこへ近づいているのかどうか、も皆目見当がつかず・・・

とにかく私が今出来ることは、出逢っている人たちを大切に大切に生きて行きたい。と思うこと。

先日は新しい試みでフラダンスソプラノコラボ☆をやってみました。

出来るかどうかわからないし、まず
フラダンスの曲をソプラノが歌えるものなのか?
も知らない・・・

リズムはクラシック調じゃだめだろうし、
きっと、要練習だ。

だが、いつも通り、全く合わせをする時間なんてのは取れない毎日を送っている。せせこましくスケジュールの調整をし、右往左往している生活の中、ほんとにできるのか・・・。

かなり心配がよぎってはいたが

できる?できない?できる?できない?

と、繰り返している間は「出来ない」の方に軍配が上がる。

だから私は

「やる」

んです。

そして後で慌てふためこうがどうしようが、やるしかないというところに追い込まれやってしまうのです^^;

春分の日コンサートということで日本らしさをだそうと、日本歌曲の編曲版を、そして、ミュージカルナンバー、ディズニーソング、オペレッタ、そして花は咲くを歌ってみようと決定。

そして決定したのが、3月7日の夜。コンサートは20日。
まさに2週間前だ。

本番を迎えるための必要最小限の期間と言える。

「合わせ」という物がなければ1週間ほどでいいかもしれないが、ピアニストやフラダンサーと合わせるとなるとこれは私が一人で練習すればいい、と言うものではなくなるのだ。これがややこしい。

そして、本番3日前にダンサーとピアニストさんとの最初で最後の
一回こっきりの合わせをする。

このスケジュールと、このプログラムをすべてこなせる順応性に富んだピアニストさんというのもかなり貴重で、宮崎由紀子さんに。


わらべうた「ひらいたひらいた」に始まり、 ゆらゆらと柔かな風が暖かな部屋のカーテンを揺らすような、「ゆりかごの歌」、そして蝶々夫人のようなダイナミックでドラマティックな編曲の上にたつ「赤い靴」

赤い靴の実話に基づいて野口雨情が書いた詞について説明をし、歌います。

そして、お待たせ

フラダンス~

・涙そうそう、
 続いて
 ・Love Light (見上げてごらん夜の星を)

 フラダンサー 山本美恵子さん。踊りはもちろん、何とも素敵な表情なのです。ここにまた別の世界での才能ある人を発見。非常~に、勉強になりました。

そして宮崎さんのピアノソロ。「菫色の場所から」~これは昨年作曲家の安川徹氏からの依頼による初演でCDを制作された物の中から。
 

お客さまが徐々に暖かくなっているのを感じたので、

本来カット曲の中に入れていた「踊り明かそう」も歌うことにして、
 そのままオペレッタ「こうもり」よりアデーレのアリア~公爵様、あなたのようなお方は~
 同じくこうもりより、「シャンパンの歌」も歌って

  最後にNHKの震災チャリティーソング「花は咲く」

信じられないことに会場との合唱に!

ほんとに嬉しかったです。
 開演前に溢れていていたこの会場は
 終わるころはさらに増えていて、出口までいっぱい^0^ 朝日さんさん広場のサロンはたくさんの人で温かくなりました。

来られた方で初めてオペラを聴いた方がたくさんおられました。歌謡曲やミュージカルと合わせたプログラムでその拒否反応を取り除けたらと思って、組んだプログラム。その成果は少しはあっただろうか・・・

いえ、お帰りの皆さまの笑顔と声を合わせて歌われた「花は咲く」が、それを物語ってくれていると信じます!!

4月は自分の専門分野の勉強の為のコンサート、そして、大切なイベント式典を思い出深くする演奏、そして数百人の合唱・第九指導、が待っている。どれも気を抜けないしエネルギーがいる>< 十分な準備が必要だが、、、

一つ一つ。やって行こう!(と、そうここで自分に言い聞かせている)

子供が中学へ入学、下の子も幼稚園が進級、前年度の子ども会の会計処理受け渡し、等とプライベートの仕事も重くのしかかっている。

でも、まずは不安と心配と希望をもつ娘が新しくスタートできること、これをしっかり支えてあげたいと思う!

今から始まる今年(今年度)。

私は、何のために歌ってるのか、母になった理由は何なのか、何のために結婚したのか、、、そんな自問に少しでも答えが見つかるといいな、なんて思うのです。



2013年3月13日水曜日

北九州市制50周年オペラ「アイーダ」公演における舞台裏⑥

~<アイーダ舞台裏・第6弾>~

何だかんだ言いながら、ミラノから帰ってきたら、あっという間に11月後半でした。

12月から念入りに演出稽古がスタートする。模索に模索を重ねミラノまで行った「アイーダを歌うための」声作り。

頭の中をわけのわからない日程の数字がぐるぐると回る。
実は、数学は得意とは言えないが、こういう計算は結構

「瞬間にできるという、得意技」

を持っていたりする(笑)

①アリアを美しく歌う状態で構えてても無理だ。

②他のオペラを一本通すのとは全く違う。

③中途半端な発声だとつぶれる。

④井原先生の演出を体に入れた後必要な音楽の再確認。

ここまでを準備してからアジマン氏を迎え入れなければならない。  

アジマン氏の音楽稽古の日程から逆算する。

そしてアクシデント続出。ラダメス役の森岡謙一の体調不良、稽古中、ダブルキャストのアイーダさんが体調不良で年内入院。

私がアイーダ・ダブル分練習にでる。歌って動いて(自分のためでもあるので)やっていたが本番までに「音声障害状態」を3度ほど経験。原因は?

全てをやり終えた今、その理由が少し解明された。

「腹筋の使い方」が問題であっただろう。腹筋腹筋と私たちはいとも簡単に言うが、これが一番問題なのだ。

この役の難しいところは低音から高音までが自由自在に同じ響きでそしてピアノとフォルテが一拍ごと交互に出来ないといけない。これを可能にするのは腹筋と息の使い方これがなんとなく掴めてきたのがなんと本番二日前のゲネプロの時だった。

さて、2月中旬本番約2週間前。マエストロ・アジマン氏が来日。音楽稽古がスタートする。

この頃はまだ、喉が長時間の練習に敏感に反応し、2日フルで通して歌って、翌日から疲れてくる、の繰り返し。

試行錯誤の末、喉の安定を確信する。よかった。。。本番になんとか間に合った。

そして本番。

直前の変な流行りの風邪で、まさかの高熱後遺症で翌日声がでない

かなり焦りましたが何とか無事に終えることができました。



マエストロ・ダニエーレ・アジマン氏

ランフィス・岩本貴文氏

何と言っても貴重なこの方。「この役にはこの声」。と言われるドラマティックなテナー森岡謙一先生。
ラダメス・森岡謙一氏

アムネリス・ラウラ・ブリオリ

「アイーダは持ち役ですか」

この言葉を頂いた時の嬉しかったこと・・・

このオペラを通して学んだことは数えきれない。

一言で言うと「感謝」以外の何ものでもない。

支えてくれた家族。ひっぱてくれた指導者への感謝。
これを通して出逢った人々。

そして、

自己嫌悪。

すべては今生に与えられた課題。

ドイツ歌曲を愛して、オラトリオの魅力に魅せられ、「声がない」劣等感と戦ってきた長い年月。

私は北九州で合唱を学び、京都で声楽を学び、ドイツ・オーストリアで歌心を学び、そして今また北九州で声を磨く事に出逢い、これで一周?いえ、そして今まさに、二周目が回り始めているそしてベルカント唱法を近くで触れ、オペラの歌い方を学び始める。

それぞれにその時自分に必要な師に出逢い そして今日がある。

不思議だな、円を描くように丸で繋がっている

そしてこの学んできた過程は決して順番ぬかしはできず、私の人生には、こうでないといけなかったんだと思っている。

ドイツに行ったからこそ、神様から授かったかけがえのないエンジェル達・・・。

人生息を引き取るまで勉強だな。とそう実感した今回の公演だった。これから私の勉強ははじまる。

こんなものがyoutubeで発見されました・・・
 
さて、

4月13日のコンサートのチラシができましたよ。
こちらです^0^


あ、その前にこちらも楽しいですよ!



2013年3月5日火曜日

北九州市制50周年オペラ「アイーダ」公演における舞台裏⑤

~<アイーダ舞台裏・第5弾>~ です。

よし!とれた!スカラ座のチケット
 
ミラノ・スカラ座 開演5分前
字幕は各席についています。
 
いっぱいだ~~~^0^
「リゴレット」に行きました。感想は 私からしてみたら「お~~~!!さすが~!」
と言う感じだったのですが、
 
 H先生曰く、

「音程がX*+>!!、
技術も〇×=&!!、
声質も、%$!!・・・!!」

いやいや、でも話してるレベルが違うんですってば。声めっちゃ飛んでました!そしてジルダの細い事!!細くて素敵だな~って見惚れてしまいました。顔は見えなかったけどあれだけ視覚的に美しい体系だと声も美しく聞こえ、(いえ美しい声でした)
 ただここに居る自分に感謝でしたね。
休憩時間・・・この椅子に座ると、なぜか皆同じポーズ・・・になる。
ほら。
ね?
翌日フィオレッラさんのレッスン。
始めまして~
なんて美しい方なんだろう。ほっそ~くてナイスバディ~~~~♡
オペラ歌手のふっくら体系でなくても
やっぱり、普通に歩いてても輝くオ―ラに包まれてる感じがありますね。

レッスンスタート
「Allo~~~~ra!」(では!)
 
AAAAAAAA~~~~IIIIIIIIIIIIIIIII♪♪♪
すご・・・( ̄0 ̄)゛共鳴の一言。
なんて言う柔らかい深みのあるソプラノだろう。
いくら大きな声をだしてもうるさくない。
話す声は息の混じったややハスキーヴォイス
かっこいい (* ゚∀゚ * )

そして、
歌うと、ピタ~っ!と声帯が合って息もれは一切無くなる。
第一声から声!になっているけど、息が先に回ってきているのが良く分かる。
やってごらん。

私:「A-♪」・・・ フィオレッラ:『No!』 

「A~~~」・・・・・・ 『 nnnnn No!!』
う~ん・・・><
確かにな~・・・

違うのはわかるさ。でもどうすればいい?

いろいろ手段を教えてくれる。
わからん!

こうなったら
聴いて覚える! 
見て覚える!

その為に来てんだから!!

どうやってんのよ!!見せて!!

ふむふむな~るほど・・・
スゴイ。
これは、ピアニッシモでロングト―ンをして見せてくれているところです。

この方のピアニッシモは、弱い小さい声ではなく(当然だけど)
響きはそのままで音量だけがダウンするのだ。

わずか8分音符一拍の長さで!一瞬でフォルテからピアニッシモにするその究極のテクニック。

何度も何度も歌って見せてくれました。

私はこの数日で到底これはマスター出来ない、と実感したが、
何があってもこれを『日本に持ち帰るぞ』と心に誓って確かと集中した。

要するに腹式呼吸とやらの使い方が基本的に違うようだ。
どこからともなく現れるピアニッシモの声。それがそのまま
ポジションが太くならずにぶわ~~~~~っとフォルテになり、
それがそのまま響きの塊りになり、再びピアニッシモになってす~=っと消えて行く。

何とも言えない空気の振動を感じる。

この声を聴いていると、スコーン!と体の中に詰まっていた物が空気の圧力で
外へ飛び出すようなそんな感じをうけた。 

わかりやすく言うと耳や鼻が空気の圧力でスポっ!と一気に掃除された気分!?

発声練習を何度も何度も繰り返す。
最初は「んんん No!」 
の連続だったのがだんだん、
Si~! meglio~!(よくなってきた~)
に変わり、段々掴んでいった。

低い声では比較的やりやすいのだか、High C以上になってくると
なかなか難しいのだ。音の高さと共に息の吐き方が変わるのだろう。

とにかく、今でもこの写真をみると彼女の声が聞こえてくる。
上の声の馬力と爆発するエネルギー、そして、
何より基本だが、「リズム感」が素晴らしい。

指揮者を引っ張る音楽性。

彼女の言葉

楽曲を頭良く分析して歌うより、リズムの中にテクニックでもって
共鳴させた声を出す方が、どれだけ説得力あって、有利か。

は~い、、、それができたら・・・

ここに私が様々な氏から習った多くの言葉の中で心に残った言葉が浮かび上がる。

(ドイツ)
数百年前の紙切れ一枚の音譜に生命を宿らせる、
その中には血を流しなさい。

(ウイーン)
 歌い手にとって何が難しいって、息を吐くことよ

 (ドイツ)
声を売るのよ。気持ち良く歌おう、なら
ご趣味でどうぞ。
我々にとって声は商品なの。

そして(イタリア)で
まず第一に、女であること。


フィオレッラさんにはこれら全てが兼ね備えられていた。だから
歌詞がなくてもその意味が伝わる声なのだ。そして女っぽい。

彼女のレッスンを数回受けることができ、その声を
頭の中に埋め込んで帰国した。
さてこの日はレッスンに、アジマン氏も加わり、彼が御馳走してくれました!
 
イタリアでは僕に招待させてくれ!(ジェントルマ~ン^0^)

 ワインを注いでくださっているため(?)真剣なお顔(* ̄▽ ̄*)~゚

 あ~こんな写真みていたら、お腹すいてきた・・・

食べたい。ワイン飲みたい・・・><

さて「第6段予告」以降は習ったことの実践で、ミラノ郊外でのコンサートについてです。
 これは本番終わった時の時間。これから打ち上げでした。
もちろん夜中の・・・です。 (0時前)



2013年3月3日日曜日

北九州市制50周年オペラ「アイーダ」公演における舞台裏④

~<アイーダ舞台裏・第4弾>~ です。

ある晴れたミラノの日。
今日もアジマン氏のレッスンです。
今日もフィオーレ社社員食堂にて昼食をとり、


食事が終わると部屋に戻り、楽譜とカメラをしっかりカバンにいれ、 地下鉄に乗りこみ、GO☆
 
街の中にヴェルディの永眠されたホテルがある。
 亡くなったこのホテルからヴェルディの遺体がスカラ座の方へ運ばれ、全ての住人の窓から白い紙吹雪が舞い落とされたそうだ。それが真っ白に道路を埋めまるで深い雪のようだった。。。
そうです。それがまさにこの通り↓
 ・・・やはり、そんな話を聞くと、あ~ここにこの偉大なるオペラ「アイーダ」を作った人が住み、実際にこの道を歩いていたんだな、私と同じ風景をみてたんだな。と、思い、非常に感慨深かった。

これが想像と現実との差、なんだな。
体が一瞬ズンっ・・・とした。

さぁ、

もうすぐレッスンの時間。その前にジェラートでも食べてパワーつけるか!♪^0^
 
 とにかくスゴイ行列でお店の中は人でいっぱい!押し合いへしあいやっとの思いで
Gelato ~doppio~!と叫んで、ゲット☆
 
 そして、今日も来ましたミラノ・ヴェルディ音楽院
 
 アジマン先生、よろしくお願いします・・・お手柔らかに・・・
はい、今日はアイーダのアリア、Ritorna vincitor!から。

ぎょえ!!っ>< いきなり~!?きっついな~それ・・・

この日も見学者3名いらっしゃる。

でもうだうだ言ってる場合じゃない、いつなんどきも歌えなきゃ。ですからね。

このミラノでのレッスンで唯一ストレスだったのは、毎日、発声なしでいきなり歌う。ことだったかな。

いきなりRitorna vincito~~~r!とか、アムネリスとのかけ合い~Felice esser possio!とかを喉が鳴らないまま歌い始めなければならないんだから・・・

この日は二重唱、アイーダのアリア二曲、アムネリスの4幕シーンの徹底レッスン。
アムネリス、それじゃラダメス逃げちゃうよ、体全身で「愛してる」をアピールしないと。と八木さんに熱く語るアジマン氏。

ハ~集中したら4時間はあっという間に過ぎ、ぐったり><
 稽古中は本当に厳しいアジマン氏。先生と面と向かって立ち、一対一で音楽をする時、その厳しさはダイレクトに伝わります。厳しい表情、その中にあるものは内容と音色と、彼の中から出したもの、私の中から何か見つけたいもの、等などだと思う。

だが、終わるとこの笑顔☆
 
音楽院の出口を出たところ。
 この日はピアニストのマルツァガリアさんがご自宅にご招待して下さいました。
 
お~っとびっくりした~!猫にみえるクッション・・・
 
 奥様が準備して下さったアンティパスト・フレッド
 
 このチーズ・・・こっれがもう~~~!!(≧▽≦)
これを食べずしてベルカントはない、と言われるそうな。
 なんだか知らないあか~い飲み物を頂いて、、、伝統的なリキュール?かなんかって言って気がする。よく分からない。
個人的には白の方が好きだった^^;(しっかり二種類試してたりする (^□^)゛゛
  ご自宅で乾杯をしてから、食事に連れて行ってくれました。こういう風習は日本ではあまりないな~。ドイツでもなかったな~。
でも素敵☆

まず家に呼んでくださって、乾杯して心なごんだところでお食事へ。

 

 デザートタイム☆
もちろん定番、サンブ―カとドルチェ(頂いているのは私&H先生)
 

 いよいよ、明日はソプラノレッスン。
大変勉強になりましたよ~続きは明日☆

 やっぱり、食べ物がおいし過ぎて、私の大好きなチーズとワインが盛りだくさんで・・・
ついつい力が入ってしまい、なかなか本題へ辿り着かず、、、^^;

~フィオレッラさんのレッスンは明日の第5段にて~