2012年10月19日金曜日

3日間の舞台裏

去年、いけばな池坊の京築支部での祝賀記念パーティで30分歌わせていただいた。その時のご縁からこの度行橋市民大学での講義+コンサートの依頼が来た。 お話が来たのが3月ごろだったので、

「はいはい!おっけ~です~♪お任せくださ~い!」

という気持ちで、軽く返事をし、気にかかりながらも春が過ぎ・・・

夏休みにはしておかないと、秋は忙しいぞ~・・・?と思いながら気が付くと

秋が来ていた。。。

手帳を開くと4月以降は自分でも読めないほど真黒・・・><
外で携帯が鳴り、その時入った予定を立ち止まって手帳に書き込む。と言う日々。

そして、これが最も危険であり、大抵時間が大きく書かれて日にちを大きく、ぐるっと、囲むだけ。

そしてそのまま数日が立つと

「はて・・・これは何の予定であっただろうか?」

時間と日程。 しか書いてないぞ!?
せめて[時間と場所]であれば、、、^^;

結構これを繰り返して苦労したので、今は電話を受けたその場で詳細まで全て細かく書き込む。

だから真黒けっけ、、、なのだ(*´・ω・`)

そして、数ヶ月前行った母校の中学・高校でのチャペルでの証がきっかけで、頂いた短大と大学それぞれでのチャペルの奨励。

なんとこれが、3日連続本番につながってしまったのだ。

重ならなかったのも凄いが、連日に続いたのも凄い。

それが10月16,17,18日だったわけだ。

うヒョ~歌うだけのコンサートや、レッスンなら、専門分野だからいいのだけど、

こういった進学へ向けての話や、短大生向けの奨励、内容を変えての大学生向けの話は時間内にどうまとめるか、の準備が必要。歌も入れてということになる関連づいたものにしたいし。

短大生と、大学生は違う、、、それぞれの専攻分野に合わせて話をしたいな~でもドイツに居たときの話をしないと、私である意味はないし・・・。 等など・・・

一方なかびに入っていた「市民大学の講義」は3月に依頼されて以来、十~分な時間があったはず。

受講される方々は大学を卒業されてさらに勉強されている方、ご自身が先生や講師、どちらにしても向学心豊かで勉強熱心な方の集まりである。

テーマは「男の美学・女の美学」 

さ~て!どうする??きっと受講生は両親ほどの年齢に違いない。

いろいろ考えてみる・・・。が、いやいや、ちょっとまた今度にしよう。今は毎日の仕事に追われているから。。。と後回し。一日そしてまた一日。。。

そして瞬く間に1ヶ月が過ぎ、、、

 ─(´△`;)─

だめだ 。これ以上は伸ばせられない。

と焦ってパソコンの前に座ったのが10月11日の朝。

遅いだろう~!!^_^; 

みたいな。。。

この日は15年目の結婚記念日だったので、一日空けていたのだ。

いつも追い込まれないとやらないこの性格。

でも3日前だとあと少し!と言うことろで足りないので、4日前から始めた。

行き詰る・・・すすまない・・・

シューベルト、シューマン、ゲーテ、リュッケルト、ハイネ、それぞれについて脳みそをほじくり返して(もしかして、九州弁?)まずは知識だけでレポートを書き始める。詳しく調べ始めると寝ている時間はなくなっていき・・・。

3日間、ほぼ徹夜Οо。(>。<≠)。

そして、何とか出来上がった講義の資料と、プロジェクターで映しだすスライドの準備が完了。

2時間の講義で歌が10曲以上。+大学の歌がそれぞれ5曲づつで20曲。

当然ピアニストとの練習が必要なわけで、、、スケジュール帳とにらめっこして、時間を絞り出す。

もちろん通常の仕事は続行されている。

個人レッスン10人ほどと、NHK教室、よみうり教室、十字屋教室、ドイツ語教室・・・ +次女の幼稚園行事、そんなときに限って長女まで授業参観。と時間に追われる毎日。加えて従弟が結婚~!!

盛りだくさんすぎの10月・・・

とうとう。風邪知らずの私だが咳がコホンコホン・・・あれ?

風邪??

いやいや、まさか。

いま風邪って・・・うそでしょう。これは冗談なはず。

そしてゴホゴホ・ゴホゴホ・・・・

なんか肺の方にず~んと響く。

やばい雰囲気><

その日の夜、鼻を洗浄、うがいをこまめに。

二日後。もの凄い喉痛で目が覚める~("O";)~

くやし~!風邪だ!!!

喉ガラガラ、歌えない。
 
頭の中は普段使わない脳みそが大慌てで全力を振り絞って360度ぐるぐる廻っている

どうするよ~!?(;★Д☆)゙

寝ても半分起きているような感覚が数日続いて、夢の中でも何かを考えていた。

歌の合わせはちょっとお休み。

当日、講義の前に合わせましょう。
よろしくお願いします。

ということになった。

で市民大学の講義のシナリオを作り終える。やり始めると深く深く・・・追求したくなる。でも適切なところできりあげ。

 わ・ら・べは、み~た~り~♪ Sah ein klanab ein Roeslein stehen ♪ 
シューベルト作曲の「野ばら」は当時恋をしたフリーデリケのこと。
彼女の求婚を拒んで、彼女の愛をしりつつも去っていったゲーテの優しさ。
この少女なしにゲーテの詩人としての人生はスタートしなかった。

「野ばら」を通して全世界に、時代を超えて、国を超えて、限りない命を与えられたフリーデリケ。
ゲーテの愛した「ノブレス」赤紫の薔薇。
あらかた講義をスタートのイメージが思浮かんできた。

スタートがきまると後は早い。

一番大変な物が準備完了したので、そろそろ初日の準備へ。

 <10月16日(火)>

西南女学院短期大学チャペル奨励 
保育科・生活創造学科 の生徒さんたち300名の為に。

朝8時にかるく声を出して、レッツゴー♪
 マロリーホールにて。
 人生右か左かを選ばないといけなくなったとき、あなたはどちらへ進みますか。どうやって選択しますか。

 と話し始めて、歌を挟んで、あっという間の1時間。無事に終了。学長室にて。
西南の理事長夫人田中登美子先生も、お越しくださいました。

「こんな素晴らしい話をただで聞かせていただいて!!その上歌まで!!!

お御馳走させていただかないと気が済まないわ!!!」

と田中先生。

「そんな~~~!・・・ほんとですか!?」^^;

きゃ~嬉しい☆ と、フレンチをお御馳走してくださいました☆
もちろん、シェ・トワ☆ 

今日も美味しかった~!!

そして、翌日

<10月17日(水)>
市民大学「男・女の美学」シューベルトとシューマン

10時から始まるので9時に行橋の会場へ。
そうです。風邪で声が出なくなったので合わせをキャンセルしたので、この30分で確認の最終チェックをする予定でした。

プロジェクターの準備、、、椅子の場所、、、
証明の確認 などなど・・・

ご挨拶に次々係りの方が来られ、
ひょっと時計をみると9時15分。

さ、では歌いましょう少し。

と、ふと会場をみれば。

時すでに遅し~(×_×;)

うわ~もう人、座ってる~~~!

 しまったロビーで待っておいてもらう事を言うのを忘れていた。

うっそ~~~ (〃>目<)/

あ~あ。合わせどころか、発声すらできないまま、控室へ。衣装を着替えて、打ち合わせをしていたら5分前。

「野ばら」で始めるはず、だったが発声しないままこの曲はかなりの冒険だ。
無理無理><。

Sah ein Knab ein Roeslein stehen, Roslein auf der Heiden!
のこのHeiden!のところが、発声なしでは行きません。

柔かく、あたたかく、丸く、控えめに、、、美しく・・・
フォルテシモも3倍の「エネルギー」が必要。

急遽スタートの曲を変更。シューベルト「至福」
これで発声練習変わりにして、二曲目に野ばら。

そして、ドイツ人と魚について話して、早口言葉の練習。

会場は和み、盛り上がる、よかった・・・

どうして鱒のムニエルがミューレリンという調理名なのか。魚を金曜日に食べる習慣はどこからきているのか。そしてシューベルト「鱒」などなど、いろいろ進んでシューマンへ。

シューマンの愛した女性クララの人生。

いろいろ話して歌って、あっと言うまに2時間。

なんだかんだで10時~12時の講義、無事終了・・・


 花岡未佳子さんと。今回は20曲ほどの曲を用意して下さりありがとうございました!
 2つ、形が付いたので、後はかなりスピードアップ。残すは大学のチャペルで話すこと。

<10月18日(木)>
西南女学院大学のチャペル奨励
 保健福祉学部、看護、福祉、栄養学、尋問、英語、観光文化学、助産婦、各学科の生徒さん達の為に。ドイツ11年での生活、日本との生活文化の違い、結婚と出産、子育てと子供の教育法、ドイツのエコ、ドイツとキリスト教、今でこそ全て繋がった「感恩奉仕の精神」

についての話。

10分押してようやく終了。





九大医学部の名誉教授でもいらっしゃる学長さんと、宗教主任の哲学博士古川先生と
終了して楽しくお話をさせていただいた。

古川先生は素晴らしい。


ほら、こんなお方なのです。
本当のジェントルマンというのはこういう姿だと思います。ドイツでも日本でも偉い方ほど、このようであります。共通しています。

そして、当然、毎日美味しいものも頂きました・・・
うふっ


きゃっ


楽屋弁当も最高でした


普段あまり入らないBグルメレストラン☆たまには美味しい^0^

すいーつも☆
おっと!まだ書き足りないけど、仕事の時間になりました。


では、行ってきます♪