2011年2月11日金曜日

孤独感

世の中にこんなに孤独を感じている人がいるということを今日改めて知らされ驚いた。

私は今まで孤独を感じたことが一度もないからだ。
もしかして孤独だったこともあったかもしれない。でもそれをそう感じなかったのだと思う。
考え方もあるのではないのかなぁ~

今日NHKで取り上げられていたそのほとんどの人が男性で契約が切れた会社員。だった。

ドイツに長い間滞在していた私の目からは日本人らしいな。
日本人だからこのような悩みで苦しむのだろうな。。。
とある意味客観的な目でそのドキュメントを見た。

なぜなら日本人は勤勉すぎるから。
自分が世の中のためになるんだ。と考える人が多すぎるのかもしれない。

「仕事のために生きる日本人」の生んだ結果。
仕事のために生きようとするから、仕事がなくなったら何もできないのではないか。

ヨーロッパ人は違う。

生きる為に仕事をする。
生きるために仕事をしていると「手当の出ない残業」などもあり得ないし、「過労死」なんていう恐ろしい言葉もない。

仕事をすることが自分の人生の目標だったら、
定年後はどうしてよいのか分からなくなって当然だ。

人間の一生なんてわずか70~80年。
仕事を始めるのが20代から60代。その新卒者22歳。それまでも早くて中学、高校から将来就職するであろう漠然とした事を考え続けその準備ために時間を費やし、
その目標は就職すること。

それが叶わなかったら自分は世の中に必要とされていない気がしたり、家庭には自分の居場所がないと感じたり。

大切な事は自分自身なにがしたいか。ではないのだろうか。
それを見つけるチャンスを子供達に与えてあげていない社会が一番の問題なんだとおもう。

もっと頭をやわらかく、想像性に富んだ、そして「臨機応変」のできる人間を育てることが大切だと私は思う。「こうでなければならない」となんの根拠もなく勝手に思いこむ人の多いことに日々驚かされる。

だってそう習ったから。

誰に習ったかしらないが、教科書だって書き替えられるし、教えてくれた人の知識も怪しいものだ。
人間だから。

60歳を過ぎたら、もう身も心もボロボロ。定年後の夢なんて考えたこともない人たちが定年になる。達成感などを持っている人達が何割いるのだろうか。

定年退職後どう過ごすかのアンケートに対して、日本は世界と全く違う回答を。

日本を除く各国は「旅行」が70~80%を締め、だんとつトップ。

日本は、ほとんどが「未定」。と答え、

そしてたったの20%程の人が退職後ボランティア活動に徹したい。と。
定年退職後旅行ではなく、ボランティア活動をしたい。これは日本の教育と行き方の代表だと思う。

第一線で活躍してきた方たちがその知識と経験で若者を育成する機関を手伝う、これは本当に素晴らしい考えだと思う。
しかし、それはわずか20%・・・

ほとんどは孤独を感じる人たちなのである。
仕事のために生きてきて自分の人生を送り、仕事がなくなったら仕事仲間も仕事と同時に消える。
おまけに奥さんまでもいなくなる。
なぜだ。

そこには仕事一筋、家庭をないがしろにしてきた事実が隠されているのだろう。

奥さんこそその時に支えてあげるべき唯一信頼できる相手でなければらならないのに。
全てを失ってその上家族にも見放されるとなると、何のために生きているのかわからなくなって当然だ。

まだ16歳の女のこでさえ近い将来私も人ごとでない問題として自分に降りかかってくるよう
に思える。などと言っている。そんな心配を16歳の若さでするなんて。

なんという貧しい世の中なのだろう。
日本が今こうなってしまったのはなぜだろう。

突然の退職で仕事がなくなってだれとも話さなくなった、世の中に見放された、もう結婚もできない、と
まだ30代後半から40代半ばの男性たちの真剣な悩みを綴った話は本当にショッキングだった。

日本はもっと心を豊かにするシステムが今最も必要とされているのではないかと思う。

それは金銭、教養、勤勉、を重視では得られない。

われわれは仕事をしなければ認められないロボットではない。
血の通った人間なんだということを忘れてはならないし、一人ぼっちだから苦しくて命を絶つ、なんていうあまりにもさびしすぎる現実をこれ以上増やさないことだ。

民主党でも自民党でも、野党、与党そんなこと、こういう心の病を抱えている人たちにとっては次元のかけ離れた別世界の話なのだ。

どちらが政権をにぎるかなんてそんなことは我々国民には本当に関係のない話。
・・・だと私個人的には思う。

大切なのは活気ある国作りなのではないか。人とつながりなくて自殺をしている人が増えているんですよ?政治を進める方たちきちんと現実に目を向けてほしい。

まずい赤ワインのせいか、今晩はかなり批判的だったかな・・・