2010年12月16日木曜日

日本でドイツのクリスマスパーティ

北九州日独協会のクリスマス家族会が催された。去年は参加出来なかったので今年こそはと夫婦で出席。旧松本家邸=国指定重要文化財にも指定されるここは、気品に満ちたアールヌーヴォの邸宅。




















100年の時を経た、本物だけが醸す優美な空間で寛ぎのひとときに、訪れた者は皆、自然とその佇まいに心落ち着かす。

昨日そこに参加した会員は60人ほどだっただろうか。

そこで奏でられた室内楽。残響ばかりに頼るホールに任せた響きではない。それぞれの楽器が響いている・・・

最前列を用意されていたので1m前に演奏者がいた。
らしくないが、珍しくかぶりつきで演奏に聴き入った。
このような邸宅でのサロンコンサートは非常にドイツ的。

ヘンデル、ハイドン、クリスマスメドレー、と約40分ほど心洗われるコンサートに何度深呼吸したことだろう。

大きなクリスマスツリーにはセンスのいいドイツ風の飾りつけがしてある。

となりの部屋からは
Gulasch(牛肉の煮込み)、Stollen(シュトレン)、Gluehwein(ホットワイン)、Kuchen(ケーキ)、Weisswein(白ワイン)、Weizenbier(白ビール)。他心躍るような私の大好物であるドイツ料理が並び、懐かしい厳かなドイツのクリスマスの香りが漂っている。

あ~なんという至福の時だろうか。

心を開いた仲間同士の楽しい語らい、ドイツ人とドイツ語を話す人たちを囲んだ空間。

何が残念だったかというと、マイ・カメラにチップが入っていなかったことだ・・・
お庭には大きな金色がベースに輝いているツリー。中庭に散歩して観に行きたかったが、室内が非常に温かくなることを予想し、かなり薄着をしていたので出るのはやめにしてテラスから眺めるだけにした。

テラスにも大きな天使に囲まれたシルバーベースの素敵なツリー。
会場には2m程あるツリーが二つ。一つは演奏があった部屋にシルバーパープルと、お食事の部屋にピンクシルバーがベースの美しいデコレーションがそれぞれ施されていた。

どれも品がいい。

これを写真に収められなかったのは残念無念、後日協会から送られてくる写真を首を長くして待つとしよう・・・

今年は11年滞在した私の第2の母国、ドイツを感じることができたこの日を迎えられただけでも、心に残る素敵なクリスマスを味わうことができた!

感謝☆