2011年9月23日金曜日

ピアノ弾いてみた・・・

今日は急にピアノを弾きたくなって、モーツアルトのソナタをたくさん弾いた。まずK331.音楽療法はもとより最近ではダイエットに最も適すクラシック音楽ということでいろんなモーツアルトのCDやDVDが出ているそうだ。なぜダイエットに効くかは次回また。

モーツアルトは弾いていると本当に心地よい。ふとみると、次女が椅子を並べてコンサート会場の様に準備している。そこへ、長女がやってきて、「なにやってんの!?」

次女はうまく答えられず「準備してるのよ。」とだけ。

どうもモーツアルトの美しい音楽を<ちゃんとすわって聴きたい>と思ったようだ。

せっかくスタンばって客席まで用意してくれてるのに(笑)、申し訳ないことにミスタッチの連続、・・・ごめ~ん><
でも、曲によってはまだ指が勝手に動くものもある。それだけ受験前はピアノをよく弾いていたということが今日改めて分かった。というか若い頃叩き込んだものはずっと身体が覚えていると言う事が実証された!だってコレ引いたの○○年前だよ!?

今は声楽伴奏程度しかピアノは弾かないけど、今日のように急に弾きたくなった時はショパンやドビュッシー、モーツアルトの楽譜を引っ張ってきて弾く。

大学の副科受験曲ではベートーベンのソナタ「テンペスト」を弾き、短大や普通大学音楽科のピアノ科ならもう少し頑張れば入れるかも、なんて言われながら、やり始 めると夢中になる性格なので結構頑張っていたっけ。

冬休みや高3の3学期の頃は一日10時間くらい、最高13時間練習していた^^;朝7時に練習を始めて10分休憩を何回か入れるだけで夜 9時すぎく らいまでかな。
ピアノは好きか嫌いかというと、好きな方だったし、決して億劫ではなかった。

でも致命的な事にピアノをするには手が小さい。右手はオクターブがやっとなのでリストなどになるともうお手上げ。ラ・カンパネラ、とか弾きたかったな~。

でもまたゆっくり時間がとれるようになったらピアノとしっかり向きあいたいものだ。当時弾いていた頃より音楽は豊かになっているはずだし!^^特にテンペストの3楽章は、きっと今ならいい感じで弾けそうな気がする。

まぁこの性格だからどちらかというとピアノには向かないけどね^^;

ピア二ストというのはきっと物事を納得するまで突き詰めて自問自答し、(フレーズには必ず問いと答えがあるから)音楽を緻密に分析できる性格でないとだめだろうから。

その点声楽はその逆!?(少なくとも私は)こんなこと↑してたら声出ないし~~~(笑)

声楽ではそれは最終的に音楽がそうなっていくものでそれを求めてやるのではない気がする。

声で人のこころを動かすんだから。どの楽器もそうだが歌い手は特に息が大事。
丸裸にされてみんなの前にさらされている状態だ。フレージングと息の使い方に自分が持っている音楽分析を加えられなければならない。そして、生身の楽器。

京都芸大の教授ソプラノ常森寿子先生が授業で言われていた言葉を思い出す。

「あなた方は、何のために演奏会へ足を運ぶのですか?勉強のため?声を聴くため?」

そして続けられた、

「その人という人間を観にいくのでしょう、人間的に魅力のない演奏家の音楽はつまらないものよ」

それは、まだ20歳そこそこの私の心を打った強い言葉だった。

要するに上手下手ではないということ。だけどもちろんプロとなれば上手な事は前提だろうけれど・・・
同じことが演歌歌手にも言えると思う。例えば島倉千代子なんてのは申し訳ないけど歌唱力としては決してうまくはない・・・でもあの人の歌を聴きたがる人はたくさんいる。私も聴くのは嫌ではない。

蝋人形のような無表情で大きな立派な声を張り上げて歌う人よりよっぽど魅力的かもしれない。

一流はみなテクニックは一定のレベル。あとは歌い方、その人の魅力に惹かれるかどうか、だろう。

関西に私の最も好んだテノール歌手がいる。彼のコンサートは独特の雰囲気が漂う。始めてリサイタルに行った時、滅多にしないがアンケート用紙に書いた事を覚えている。全く面識のない方に、

「あなたの歌には愛があります。」みたいなことを書いたと思う...。

もちろんそれを書いた時は、その後間もなく、大学院オペラで客演された彼と恋人役で共演することになるとは思いもよらなかったが・・・

通常舞台上の歌手から何かを与えられるのだが、彼は違う。
客席にいるこっちが彼の方へ吸い込まれる感じ。

何とも言えない高音。美声に加えて音楽性、男らしく、女っぽい。力強いままうまく抜けているのでふわ~っと吸い寄せられていく感じ、とでもいいましょうか。ペーター・シュライヤーの再来などと言われている。蔵田裕行先生の同門、テノール北村敏則氏である。今は京都市立芸大で後進の指導に当たられているが、機会があればまた聴きたい。

わたしは欲張りなので、家庭もほしいし、子供もほしい、愛もほしい、音楽もほしい。しかも少しずつではなく、どれもコップから溢れる出すほどほしいのです。

音楽にどっぷり浸かることができたらどれだけ幸せかと思うけれど、悲しいかな、一日のうちたった数時間しかその時間はない。

休日なんてのは特に最悪だ。
一日中常にだれかに呼ばれている。何か自分のことを始めると、必ず呼ばれる・・・><!!